労務ニュース
2020年度「賃上げアンケート」調査【東京商工リサーチ】
2020/04/17 11:29
カテゴリ:賃金・給与
「新型コロナウイルス」感染拡大が、賃上げに影響を及ぼしている。2020年度(20年4月-21年3月)に賃上げを予定する企業は72.1%(1万6,175社中、1万1,668社)で、前年度(19年度)実績の80.9%から8.8ポイント下落し、過去5年で初めて8割を割り込み最低となった。
規模別では、大企業(資本金1億円以上)が82.3%(2,605社中、2,144社)なのに対し、中小企業(同1億円未満・個人企業等)は70.1%(1万3,570社中、9,524社)にとどまった。19年度実績は大企業81.5%、中小企業80.8%で、大手企業は0.8ポイント増加したが、中小企業は10.7ポイントの下落と大幅に落ち込み、規模格差が広がった。
新型コロナの感染拡大で政府は外出自粛を要請し、在宅勤務も増えているが、自粛の長期化は企業業績の悪化につながる。特に、中小企業は賃上げだけでなく、夏季賞与(一時金)への影響も懸念され、個人所得の低下が個人消費の落ち込みにつながる悪循環も現実味が出てきた。
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