労務ニュース
2018年度「賃上げ見通し」、「労働環境の改善」に関するアンケート調査【東京商工リサーチ】
2018/03/23 15:40
カテゴリ:賃金・給与
2018年度(2018年4月~2019年3月)に賃上げを予定している中小企業(資本金1億円未満)は85.6%(6,098社中5,222社)だった。これは2017年度に賃上げを実施した中小企業の82.0%を3.6ポイント上回った(注)。賃上げを予定している中小企業の定期昇給とベースアップの中央値の合計額は月6,000円で、大企業(資本金1億円以上)の月5,500円を500円上回った。「従業員のモチベーションアップ」や「従業員の繋ぎ止め」などで、賃上げに取り組む中小企業が多いことがわかった。「育児や介護休業の取得促進」などワークライフ・バランスへの取り組みは、大企業が中小企業より積極的だった。深刻な人手不足の解消が先決の中小企業では「人材確保」のために賃金アップに踏み切る企業が多い。中小企業の賃上げによる1人当たり年間経費負担の増加幅は「5万円未満」が47.2%だが、費用負担は確実に増すため、今後の業績次第では経営の重しになる可能性を残している。
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